2012年4月30日月曜日

What The Social Text Affair Does And Does Not Prove (Japanese)


What the Social Text Affair Does and Does Not Prove (Japanese)

in A House Built on Sand: Exposing Postmodernist Myths about Science, edited by Noretta Koertge (Oxford University Press, 1997)

(Original text:

Alan D. Sokal (April 8, 1997)

田崎 晴明 訳

Copyright: 1997 Oxford University Press. 著者を通じて翻訳を web 上で公開する許可を得ています。
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「「知」の欺瞞について」のページへ


私がこの本を書いたのは、よく引用される古典ありのままの内容を正しく伝えるためだけではない。 私にとってのより大きなターゲットは、科学哲学の成果を身勝手に流用して、それらが到底あてはまらないような様々な社会的、政治的な主張の裏付けにするという試みを執拗にくり返す同時代の人々なのだ。 フェミニスト、(「創造説科学者」を含む)宗教の擁護者、カウンターカルチャリスト、新保守主義者、そして、その他諸々の物好きな同類たちは、たとえばパラダイムの通約不可能性や科学理論の非決定性といった考えが、彼らの立場を支持する重要な材料になると主張している。 事実と証拠こそが大切だという考えを捨てて、すべては結局のところ主観的な興味やものの見方に帰着してしまうという考えを取ることは、(アメリカの政治キャンペーンを除けば)今日もっとも顕著で危険な反知性主義の現れである。
--- Larry Laudan, Science and Relativism[1]

正直なところ、科学史、科学社会学、科学哲学についての批判的研究を集めたこの論文選集のイントロ的なエッセイを書くように頼まれて、さすがの私も少々とまどっている。 何と言おうと、私は、歴史家でも、社会学者でも、哲学者でもない。 私は、科学哲学に素人なりの興味をもっていて、 ひょっとするとものごとをきちんと考える技術を少しは身につけている一介の理論物理学者に過ぎないのだ。 ソーシャル・テクスト誌の共同創刊者のスタンリー・アロノヴィッツは、私のことを「半教養人の涜書家[2][訳注1]」と評したが、ああ哀しいかな、彼は完璧に正しかったのである。

読者もご存じだろうが、この分野への私の貢献は、一風変わった(そして、どう考えても制御の難しい)一つの実験から始まった。 私は「境界を侵犯すること --- 量子重力の変形解釈学に向けて」と題したポストモダンの科学批評のパロディーを書き、(もちろん編集者にはそれがパロディーだとは告げず)カルチュラル・スダディーズの雑誌ソーシャル・テクストに投稿したのだ。 ソーシャル・テクスト誌では、彼らのいう「サイエンス・ウォーズ」を特集した 1996 年春の特別号に、このパロディー論文を、まじめな学術論文として掲載した[3]。 その三週間後に、私はリンガ・フランカ誌に寄せた記事[4]で、このいたずらを暴露した。 かくして、どんちゃん騒ぎの幕が切って落とされたのだ[5]。

このエッセイでは、「ソーシャル・テクスト事件」から何がわかって、何がわからないかについての私の考えを簡単に議論したい。 だがその前に、私は自分の「縄張り」に社会学者が入ってくることを一切許さない傲慢な物理学者だという濡れ衣を着せられることのないように、私が科学の社会的研究から得られるだろうと思っているプラスの事柄をいくつか挙げておこう。 以下の点については、異論がないことを願っている。

1) 科学も人間の営みの一つであり、他の人間の営みと同じように、厳密な社会的分析を行う価値がある。 どのような研究テーマが大切だと考えられているのか、研究予算はどのように配分されているのか、誰が名声と権力を手に入れるのか、公共政策についての議論において科学の専門知識はどのような役割を果たすのか、科学知識はいかなる形で誰の利益のために科学技術として実現されるのか? これらすべての点は、科学の研究の内部での論理のみならず、政治的、経済的な、そしてある程度はイデオロギー的な要素に強く左右される。 これらの問題は、歴史学者、社会学者、政治科学者、経済学者による現実に即した研究の実り豊かな題材になるはずだ。

2) より微妙なレベルでは、どのような理論が発案され考察の対象にされ得るのか、競合する理論を比べるのにどのような基準を用いるべきなのかといった科学の論争の中身さえもが、部分的には、時代を支配する精神に縛られている。 そして、時代の精神というものは、部分的には、根深い歴史的な諸要因から生まれてくるものなのだ。 一つ一つの実例について、科学の発展の筋道が決まっていく段階で「外的な」要因と「内的な」要因が果たした役割を選り分けて吟味することは、科学史と科学社会学のテーマである。 このような問題を考えるとき、科学者は「内的な」要因を重視しがちで、社会学者は「外的な」要因を重視しがちになる。 科学者と社会学者が、お互いの考えをよく理解し合ってていないという理由だけからでも、そうなることは納得できるだろう。 しかし、こういった行き違いは、必ず合理的な論争によって解決を図ることができるはずだ。

3) 政治的な目標を実現するための研究も、その目標のために目がくらんで都合の悪い事実が見えなくなってしまうようなことがなければ、決して悪いものではない。 実際[6]、人類学風の疑似科学や優生学に対する反・人種差別主義の立場からの批判[7]や、心理学および医学と生物学の一部に対するフェミニストの立場からの批判[8]のような、科学への社会・政治的批判には、長く実りの多い歴史がある。 こういった批判は、一般に次のような決まった手順を踏んで行われる。 まず最初に、よい科学の満たすべき通常の基準に照らしたとき、問題にしている研究には欠点があることを、通常の科学的な議論によって示す。 それが終わった後で、というよりも、それが終わった後でのみ、もう一歩踏み込んで、その科学者たちが何らかの社会的な偏見(それは無意識のものかもしれない)をもっていたがために、よい科学の基準を破ることになってしまったことを説明しようとするのだ。 もちろん、そういった批判がうまくいくかどうかは、批判それ自身の真価から決まる。 よい政治的な意図をもっているからといって、よい科学、よい社会学、よい歴史学を生み出せるという保証はないのだ。 けれど、このような二段階のアプローチは、一般的にいって、正しいものだと私は思っている。 そして、現実に即したこのような研究を、十分な知的厳密さをもって行えば、どのような社会的条件のもとでよい科学(慣例に従って、この世界についての真実、あるいは近似的な真実の探究と定義することにしよう)の発展が助長され、あるいは阻害されるのかという問題に光をあてることができるはずだ[9]。

科学史や科学哲学の意義のある研究テーマが、これらの三点に尽きるなどというつもりはない。 けれど、これらが広範囲に及ぶ重要な研究分野だということは確かだろう。 それにも関わらず、この二十年ほどの間に、一部の社会学者や文芸理論家たちは、もっと欲張りになってきてしまった。 大まかにいってしまうと、彼らは、科学研究はこの世界についての真理や近似的真理の探究であるという大元の考えを攻撃したがっているのだ。 彼らは、科学は単なる社会的な営みの一つにすぎず、そこから産みだされる「物語」や「神話」は他の社会的な営みから産みだされるものに比べて特に正しいわけではないと考えたがっている。 一部の人々は、さらに踏み込んで、科学という社会的な営みには、ブルジョア的・西欧中心的、男性上位主義的な世界観が焼き付いていると主張しようとしている。 もちろん、短い要約の例にもれず、このようにまとめてしまうのは単純化のし過ぎではある。 いずれにせよ、「新しい」科学社会学をみたところで、明らかな指導原理があるわけではなく、いやになるほど多種多様な研究者がいて学派があるだけなのだ。 そして、もっと大切なこととしては、この分野の文献は、もっとも肝心な部分がどうしようもなく曖昧に書いてあることが多い(これは、後でラトゥールとバーンズ=ブルアの例でみることにしよう)ために、適切な要約をするのが難しくなっているという事情もある。 それでも、ほとんどの科学者や科学哲学者は、有名な社会学者ハリー・コリンズがいうように「科学知識の形成には、自然界はほとんど、あるいはまったく影響を及ぼさない[10]」ことや、ブルーノ・ラトゥールとスティーヴ・ウルガーのいうように「現実というものは」彼らのいう「事実の社会的構築」の「帰結であって、原因ではない[11]」ことを知れば、大いに驚くに違いない。


以上の前置きをした上で、「ソーシャル・テクスト事件」から(そもそも何かがわかるとして)何がわかるかを考えてみたい。 そして、私の熱心すぎる支持者が行き過ぎた主張をすることもあったので、この事件からは何がわからないかも考えたい。 このような分析をする際には、パロディー論文が出版されたという事実からわかることと、論文の内容からわかることを区別することが大切である。

パロディー論文が出版されたという事実だけからは、大したことはわからないと私は考えている。 それによって、カルチュラル・スタディーズ、あるいは、科学のカルチュラル・スタディーズという分野全体が無意味だとか、まして科学社会学に意味がないといったことが示されるわけではない。 また、これらの分野での知的水準が一般的にいって厳しさを欠くことが示されるわけでもない。 (実際にそうなのかもしれないが、それを示すためには別の根拠を持ち出さなくてはならない。) やや風変わりなたった一つの雑誌の編集者が、その知的な義務を怠ったことが示されるだけなのだ。 彼らは、単に(ソーシャル・テクスト誌の共同編集者ブルース・ロビンスが後に認めたように[12])「うまい具合に信用ある立場にいる味方」が書いたものであり、編集者たちのイデオロギー的な傾向にくすぐっていて、彼らの「敵」を攻撃しているというだけの理由で、自分たちには理解できないと認めている量子物理についての論文を、専門家の意見を一言も聞かずに、雑誌に掲載してしまったのである[13]。

だから、どうしたの[14]? これだけの話なら、そう尋ねたくなるのももっともだろう。

パロディー論文の内容を検討すれば、このもっともな疑問への答えが得られる。 ここでいっておきたいのだが、私の論文についての議論の中で、一つの重要な点が見落とされていることが多い。 そう。 この論文は滅茶苦茶におもしろい。 私は控えめな人ではないし、この作品には誇りをもっている。 けれども、この論文の一番笑えるところを書いたのは、私ではないのだ。 もっともおもしろいところは、ポストモダンの大家の文章のそのままの引用であり、私はそれらに嘘の賛辞を浴びせたのだ。 実のところ、この論文の骨格は、フランスやアメリカの名高い知識人が数学や物理(及び数学や物理に関する哲学)について書いたものの中で、私がみつけた限りでは、最高に馬鹿馬鹿しいものの引用でできあがっている。 私がやったのは、これらの引用を結びつけ褒め讃えるための無意味な議論をねつ造することだけだった。 もちろん、その際には、脱構築流の文芸理論、ニュー・サイエンス風エコロジー、いわゆる「フェミニスト認識論[15]」、極端に社会構築主義的な科学哲学、さらにはラカン流の精神分析などの流行の思想のでたらめなごった混ぜも並べ立ててみせたのだが、これによってパロディー論文はいっそう笑えるものになった。 場合によっては、私自身がより穏健で正確な形で信じている考えの極端で曖昧なバージョンをパロディーに使いもした。

では、私が「馬鹿馬鹿しい」というのは、正確にはどういうことだろうか? ごく大ざっぱに二つの範疇に分類してみよう。 一つ目は、無意味な主張や馬鹿げた意見知ったかぶりまがい物の教養をひけらかすことなどである。 二つ目は、ずさんなものの考え方(sloppy thinking)と薄っぺらい哲学で、これら二つが軽薄な相対主義の形をとって同時に現れることが(いつもではないが)実に多い。

もしも量子力学やゲーデルの定理について論じたてて恥をかいている文学部の助教授あたりだけを相手にしているのなら、この一つ目の範疇はさして重要ではないだろう。 けれども、大学の書籍部のカルチュラル・スタディーズのコーナーに占める割合で測る限りにおいては重要な知識人とみなされる人たちを相手にしている以上は、この点もはるかに大切になってくるのだ。 たとえば、ジル・ドゥルーズとフェリックス・ガタリはカオス理論について次のように書いている。

2012年4月28日土曜日

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2012年4月27日金曜日

Promega


 

  プロメガ製品 Q&A  

               〜 PCR &RT-PCRTAクローニング 〜

 

 TAクローニング

[メニュー]
  Q.pGEM®-TおよびpGEM®-T Easy Vector Systemを使うとどれぐらいの形質転換効率が予想されますか?

  Q.コンピテントセルはどのように扱うのが適切ですか?

  Q.T-Vectorに確実にクローニングするためにどれぐらいの効率のコンピテントセルが必要ですか?

  Q.どのようにコンピテントセルの効率を測定するのですか?

  Q.どのような要因がライゲーション効率に影響しますか?

  Q.T-Vectorの総合的なクローニングの効率に影響するその他の要因は何ですか?

  Q.pGEM®-T Vector、pGEM®-T Easy Vector、pTARGET™ Mammalian Expression Vectorのような T-Vectorへのクローニングに適した耐熱性酵素はどれですか?

 

Q.pGEM® -TおよびpGEM® -T Easy Vector Systemを使うとどれぐらいの形質転換効率が予想されますか?

推奨するプロトコールに従って、添付のControl Insert DNAをライゲーションし、高効率のコンピテントセル(>1 x 108cfu/μg)に形質転換した場合、少なくとも100個のコロニーが現れます。現れたコロニーの内、60%以上はControl Insert DNAがクローニングされたプラスミドを含む白いコロニーとなります。Control Insert DNAを加えずにライゲーションを行い、>1 x 108cfu/μgのコンピテントセルに形質転換した場合、通常10〜30個の青いコロニーが得られます。(PN68-Q&A)

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Q.コンピテントセルはどのように扱うのが適切ですか?

コンピテントセルの高い形質転換効率を維持するために以下の点に注意してください。

  1. 凍結/融解を繰り返さないください。効率は融解するごとに低下します。200μlのコンピテントセルが入ったバイアルを融解し、形質転換を行った場合、残りのコンピテントセルは再凍結せずに廃棄してください。

  2. 氷上で融解し、融解後はすぐに使ってください。

  3. コンピテントセルは崩壊しやすいので、ボルッテクスにより形質転換効率は著しく低下します。ピペッティングで穏やかに混ぜ、形質転換の前にDNAを加えてください。

  4. ある種のチューブではヒートショックが不充分になり、50%までの効率の低下が起こることがあります。このような場合には、滅菌した17×100(mm)のポリプロピレンチューブを使うことを薦めます。

2012年4月26日木曜日

北海道大学 創成研究機構 TOP RUNNERS Cafe


 いらっしゃいませ。お飲み物は何になさいますか?

 ジンジャーエールください。

 先生は、どのような研究をなさっていますか?

 私の研究分野は、化学生物学(ケミカルバイオロジー)です。生命が体の中で行っていることは、その大本を調べていくと、体内にある分子同士がくっついたり、離れたり、分解されたり、合成されたりしていることに行き着きます。体の中の分子は、そのほとんどが炭素を骨格とする分子(これを有機化合物といいます)から作られています。DNAとかタンパク質とか脂肪とかは全て有機分子です。体の中にある有機分子の働きや反応の仕方を化学的な手法を使って研究するのが、化学生物学です。

 化学的な手法というのが、よくわかりません。どんなやり方ですか?

 小さな有機分子を使います。下の図を見てください。

 赤い丸がアセチルコリンという有機分子です。アセチルコリンは、細胞上にある黄色のタンパク質受容体と結合します。そうすると、細胞は、細胞内で作った分子を細胞 の外に分泌することがわかっています。

 アセチルコリンが黄色のタンパク質受容体と結びつくことで、細胞に分泌という変化が引き起こされました。この図の黄色の分子のように、一般に体を作っている分子 は比較的大きな有機分子(生体高分子といいます)であることが多く、その分子は、アセチルコリンのような相対的に小さな分子(これを低分子といいます)と結合することにより働きが調節されています。

 化学的な手法というのは、低分子を用いることによって、細胞の変化を引き起こし、その変化の様子を調べる手法なのです。最近では、送り込まれた低分子が、いつどこで、生体内のどの分子と、どのような反応をしたかを追跡できるようにもなってきました。まるで細胞内の大事な情報を教えてくれるスパイのような働きをしてくれる低分子もあります。

 そういう小さな分子はたくさんあるのですか?

2012年4月24日火曜日

マグロの絶滅を防ぐ「ノアの方舟」作戦  ずくなし/ウェブリブログ


「代理親魚」が魚の危機を救う

マグロの絶滅を防ぐ「ノアの方舟」作戦 

 絶滅した種を取り戻そうとしても、取り戻すことはできない。もちろん、これは魚にも言えることだ。

 前篇では、日本人が長く関わってきた魚たちの危機を伝えた。川は護岸化され、海では乱獲が進む。個体数が急減している魚は多い。特にサケ・マスやマグロなどの大型魚への影響は深刻だ。

 魚を絶滅させないためにはどうすればよいか。東京海洋大学の吉崎悟朗准教授が見出した解は、生殖細胞、つまり卵・精子の保存だ。そしてこれを効率的に行うために編み出したのが「小型魚を"代理親魚"にし、大型魚の卵・精子をつくらせる」という方法だ。養殖技術で大型魚の子を孵(かえ)すには資金、労力、時間がかかる。そこ で代わりに小型魚に大型魚の卵・精子をつくってもらうわけだ。

 ヤマメでニジマスの卵・精子をつくる。サバでマグロの卵・精子をつくる。こうした組み合わせで吉崎准教授は研究に取り組んできた。驚きの方法にも思える。だが、魚の生殖メカニズムを考え抜いた上での技術でもある。

 ニジマスは全長50センチほどの大型魚。養殖は可能だが、成魚を水槽で育てて孵化(ふか)までもっていくのは大変だ。雌が卵をつくるまでに3年、雄が精子をつくるまでに2年と、成熟までの期間も長い。

 一方、ヤマメは全長20センチほどの小型魚で飼育しやすい。成熟までの期間も雄で1年、雌で2年と短い。ヤマメが代理親魚となり、手間なく短時間でニジマスの卵・精子をつくってくれれば理想的だ。

 「日本の鮭・鱒を守� ��たい。本心として、そういう思いからこの研究を始めました」と、東京海洋大学海洋科学部の吉崎悟朗准教授は話す。

2012年4月23日月曜日

グリズリー対ネコ科猛獣


[1] トリニトロン 2003/11/15 03:08

トリニトロンです。
この暗号で集まれ!!みんな!

[2] ウ"ァンダレイ 2003/11/15 03:15

間違いなく2げと。

[3] トリニトロン 2003/11/15 03:22

最近出版された「The Tower Menagerie」というイギリスの歴史に関する本に
実話として、数年間で1頭のクマに8頭ものライオンが全て負けてしまったという
実話が出ているとか。
クマの方がネコ科の大型猛獣より強いのでしょうか?

[4] ウ"ァンダレイ 2003/11/15 03:25

>>3
それは無いんじゃないか?熊は強いけど、そこまで強くないよ。

[5] トリニトロン 2003/11/15 03:30

私もそう信じたいのです。ヴァンダレイさん。
ただ、クマと言っても大型の種類は700キロ前後まで、大きくなりますから・・。
体重差は相当なものです。

[6] ウ"ァンダレイ 2003/11/15 03:39

>>5
確かに。最大級の虎でも、680以上の大型熊は避けるらしいから・・・。

[7] ウ"ァンダレイ 2003/11/15 03:41

俺の文章分かりにくいな・・・。

簡単に言うと、いくらでかい虎でも、最大級の熊を避けて通る・・・。

[8] トリニトロン 2003/11/15 03:42

ただ私としては、平均値のレベルでクマより強ければ納得できるんですよ。
何もライオン、トラが最上級にも絶対勝たなくてもいいんです。

ライオン1頭で最大のアフリカゾウには勝てませんし・・・・・。

2012年4月21日土曜日

お帰りなさい海王星~海王星魚座入りがもたらす現象~|本厚木@UP運するための占星術ブログ


まずは連絡事項で1/28から29日は不在のため鑑定業務、メール連絡など全て停止させていただきます。あらかじめご了承くださいませ。

そして今日のお話は西洋占星術ネタです。星ネタが好きな方は引き続きどうぞ!

2/4に海王星が水瓶座から魚座に入ります。そして2025年まで魚座を運行し続けていきます。
海王星のように公転周期(約165年)の長い天体が星座を変えることは占星術世界にとっては大きな意味のあることなのです。タイトルにある「お帰りなさい」の意味は一部の占星術愛好家にはすぐにわかるでしょう。
海王星は魚座の支配星なのです。海王星にとっては長い165年に12星座の旅を終えて実家に戻ってきたことを
意味します

海王星のキーワード・

液体、ガス、霧、アルコール、曖昧、ファジー、理想、夢、ロマン、犠牲、奉仕、妄想、幻想、スピリチュアル、秘密、嘘、トリック、潜在など手に取ることのできませんが生活に潜むものです。

2012年4月19日木曜日

Far East Bio-Tec Co., Ltd.


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有機クロレラ·アメージングバイタリティを持つ生物

クロレラは、単一セルの緑藻、それは球状の形状を有し、ヒトの血液細胞よりもサイズが小さくなっています。 クロレラは、他の生物がいない光合成構造を有しており、成熟したクロレラ細胞は、たった一日以内に4新しい細胞に複製することができます。 そのような速い再生速度の秘密は、特殊な成長ホルモンの大量(フィト胎盤)から来ている。

2012年4月17日火曜日

気象庁 | 雨・雪について


降水量って何ですか?

降水量は、降った雨がどこにも流れ去らずにそのまま溜まった場合の"水の深さ"です。

降水量の表示はいつのものですか?

例えば「12時の降水量」として表示されている数値は、11時00分から12時00分までの間に観測された降水量の合計値です。

降水量を表す「ミリ」の意味について教えてください。

降水量の単位「ミリ」とは水深を表す「ミリメートル」のことで、「雨水が別の場所に流れず、蒸発せず、地面などにしみこまない状態でどのくらいの深さになるか」ということを表しています。つまり、「1日で100ミリの降水量」というのは「1日で雨が水深10cmまで溜まる」という意味になります。「たった10cm」と思われるかもしれませんが、道路や屋根の上などあらゆる場所に10cm溜まるわけですから、この雨水が川にどっと流れるとどうなるか想像がつくと思います。台風や梅雨末期の大雨では局地的に1日あたり300ミリを越える雨が降ることも珍しくありません。

なお、1平方メートル(こたつ板1枚程度の広さ)に100ミリの雨が降った場合、水の量は100リットル(重さにして約100kg)になります。降水量は簡単に測ることができます。円柱型の容器(たらいなど)を外に置いて雨水を直接受けます。あとは物差しで水深をミリメートル単位で測るとそれが降水量になります。

気象庁ホームページの降水量で、観測データの「--」と「0.0」、「0」の意味を教えてください。

気象庁ホームページの過去の気象データ検索においては、
気象官署の場合、
 ・「--」は全く降水現象が無かった場合です。
 ・「0.0」は、降水現象があったが降水量が0.5mmに満たない場合です。
アメダス観測所の場合、
 ・「0」は、
  2008年3月25日以前は、全く降水がなかったか、降水量が1mmに満たない場合、
  2008年3月26日以降は、全く降水がなかったか、降水量が0.5mmに満たない場合です。

簡単に降水量を測る方法はありませんか(理科の授業で使用したいのですが)?

開口部から底面までの面積が同じ容器(筒状の容器)であれば、その観測期間ごとに溜まった雨水を"ものさし"で図ることにより雨量を観測できます。また、ペットボトルで雨量計を製作する方法を次の気象台ホームページで紹介しています。
 ・神戸海洋気象台ホームページ「ペットボトルを使ってかんたんな雨量計を作ってみよう!」
 ・徳島地方気象台ホームページ「工作コーナー」

2012年4月15日日曜日

COFFEE ARCHIVE 保存版


技術と設備

焙煎

焙煎はコーヒーを飲用するために不可欠な加工である。それは単純にいうならコーヒー生豆を加熱調理する工程であるが、細部を検討すれば複雑きわまりない理化学的反応のパレードだ。水分は蒸発し、糖はカラメル化し、クロロゲン酸類は加水分解する。褐色化反応もあれば、不明な成分が不明なままで揮発してしまったりもする。組織は膨張し、破裂もする。それらをあまりこまごまと書くつもりはないが、大切なことは一連の過程が豆の全部に渡って過不足なく行われなければならないということだ。

全部に渡って過不足なくということを言い換えれば、均一かつ適度にだ。焙煎豆のある部分が摂氏 195 度に達しなかったならアロマが未発達になる。渋く青臭い味が出る。また 245 度を越えてしまったならアロマは焼け抜け、焦げ臭い味が生まれる。コーヒー豆は全体が均一な温度にまで加熱されなければならないし、すくなくともこの範囲から外れる部分があってはいけない。

さらに考えてみよう。焙煎でもっとも多くのカロリーを要する反応が水分の蒸発だ。無理な加熱によって枯れ具合にむらが出れば、ほかの反応の進行が著しく揃わなくなる。だから加熱に無理があってはいけない。

生豆に含まれる水分はおよそ 12〜13% ほど。これが焙煎されることで 2〜3% になる。だがしかし実際に失われる重量 (シュリンケージ) は 16% にもなるのだ。すなわち水以外の何かが失われてしまっている。じっくりと焼き上げられたコーヒーに豊かな味はない。それら損失成分を惜しむならば、加熱は悠長であってもいけない。

そしてさらに組織が膨らむことも考えてみる。膨張率は抽出効率に影響を及ぼす。膨らむのは豆内部の加圧があるためだから、特に膨張局面においてはカロリーの不足があってはいけない。クイックローストが基本だ。

このように焙煎というのは単純でもあり、やっかいな難題でもある。うまく行うためにはその過程を理解することが不可欠で、どんな機械を与えられてもある程度の熟練は必要となるものだ。それでも装置によって要求される熟練度はことなるものであり、目的に適した焙煎装置を正しく操作することから学びたい。

直火式焙煎機

スタンダードな焙煎機の外見は一様に円筒形のドラムを横に寝かせた形をしている。ドラムを回転することで豆を撹拌し、一端を開放することですみやかに排出する。100年以上前に確立しているこの構造が現在でも主流であるのは稼働部分が少なくシンプルであるという良い機械の条件を満たしているからだろう。18世紀に工業的なコーヒー焙煎が広がった当時は人力による運転でありドラムはまるごと火にかけられた。まもなく蒸気さらに電力を使用した動力化装置となるもののその間構造の変化はほとんどなかった。これを現在では直火式焙煎機と呼ぶが、それはその加熱方式による呼称である。豆は加熱されたドラムとの接触、暖められた周囲の空気からの加熱によって焙煎される。

熱風式焙煎機

19世紀末の革新においてファンやエアーポンプによる熱風のドラム内導入が取り入れられた。また 1934年に Jabez Burns 社が開発した装置はドラム自体を加熱することを廃止して熱風だけによる焙煎を可能にした。これらを熱風式焙煎機と呼ぶ。

※前者を区別して半直火式または半熱風式焙煎機と呼ぶこともある。

熱風による加熱はより均一に焙煎を行うことを可能にし焙煎時間の短縮にも効果的な方法だ。断熱ドラム採用後の装置では一部の豆が焼け焦げることもほとんどなくなった。これら利点により熱風式焙煎機は 40年代には一気に従来型の直火式焙煎機を置き換えた。

工業用焙煎機はほとんどすべて熱風式焙煎機となった。今でも直火式焙煎機を用いるのは機械として単純でコンパクト化しやすく比較的安価であるからで、店頭向け超小型ロースターやサンプルロースターでの利用にとどまる。手作業や職人気質の賛美から直火式焙煎機のほうが優れているなどという風潮も一部あるようだが、それは加工の効率よりイメージを優先するナンセンスであり、機械の構造を理解しない意見でもある。

熱風の循環

初期の熱風式焙煎機は直火式焙煎機をたんに継承するにすぎないものだった。やがて設備が大型化するにつれて燃費の問題が出てくる。ドラム内をただ一度通過するためだけに空気を 250度に加熱するのはとんでもない無駄だ。そこで熱風を再利用する仕組みが考案された。排出された熱風をバーナーに戻し再加熱する、つまり同じ空気を何度も循環させるのだ。そうすれば燃料を節約し熱源ユニットを過度に大型化しなくてすむのではないか。

まず空気の入れ換えはバーナーを燃焼させる分だけでいい。排気が減少するということは排気を処理するための周辺設備、サイクロン集塵機や触媒装置、アフターバーナー (再燃焼装置) もまた簡略なもので足りるようになるということである。何しろ循環空気を再加熱させる当たり前の経路で排気は自然と再燃焼されるのだから。それら設備の重すぎる足枷を減ずることなしには現代の超大型焙煎機を作ることは困難だっただろう。

また入排気を管理することは室内環境全体の管理に技術的につながるものだ。焙煎の化学反応とバーナーの燃焼に不必要な余分な酸素を遮断することが理想的には可能になる。理屈の上では炒り上がり直後の豆内部と豆周囲の酸素濃度は低く抑えられ、その後の品質保持努力を助けるものとなるだろう。そしてチャンバー内の気圧を高められれば熱風の熱ポテンシャルが比例的に高められる。倍の気圧に圧縮された空気は同じ温度と体積で倍の熱量を保ち、効率良く豆を加熱することが出来る。だがこれら新技術はいずれもまだ標準的な技術となっているものではない。各メーカーが競って開発している途上の技術だ。

冷却機

焙煎機に併設された冷却機は熱風式焙煎機とほぼ同時に誕生した。本体機能のファンをそのまま流用するものであったからである。装置の有用性が認められるやこれはすみやかに普及し、また独自のブロアーを内蔵して焙煎機本体の連続作業を妨げることはなくなった。

装置の有用性とはこの場合、作業時間を短縮し効率化するにすぎないものだったが、実のところ冷却の効果は焙煎豆品質の向上にこそあるという認識がその後進んだ。加熱を続けなくても十分に高温なコーヒー豆の焙煎は進む。だからこれはなるべく短時間に冷却し焙煎の固定を行わなくてはならない。そして組織が破壊されたコーヒーは二酸化炭素排出とともに酸素吸収を加速させる。酸敗反応の進行の大きい高温状態を続けることに利点はない。

そこで単純な空冷だけでなく若干の水をスプレー散布する方式 (water quench) が近年開発され多くの焙煎機メーカーが採用している。送り込む空気を冷却することもある。

焙煎機、冷却機、粉砕・包装が完全にライン化された近代工場では冷却機は密閉されて異物の混入機会をなくすようになっている。また高度な水冷装置では外部空気の取り込みをいっさい廃止して、冷却を含む全工程での無酸素化を達成してきている。

連続焙煎機

熱風による加熱調理はコーヒー焙煎機にだけ利用される技術ではない。汎用厨房器具としてコンベクション・オーブン (convection oven) と呼ばれる設備が古くから存在するが、これは文字通り熱風を対流させて対象物を加熱するものだ。熱風焙煎機のほうこそ、このオーブンの一種であると言えるくらいである。

コンベクション・オーブンにはいくつかのタイプがあるがそのすべてはバッチ処理を行う固定式と連続的に処理する搬送式とに大別される。搬送式の装置では高温の空気が強制対流するトンネル内を素材がベルトコンベアにて通過させられる仕組みになっており、任意の数量の素材を途切れることなく同一条件で加工することが出来る。

搬送式のコンベクション・オーブンをコーヒー焙煎に応用したものが初期の連続焙煎機である。ただし豆はやはり皿に盛った肉とは勝手が違う。コーヒー専用機として搬送にはベルトコンベアではなくスクリューコンベアが採用されていた。

大型焙煎機

焙煎機の経済性、加工品質の安定化を求めるのに連続焙煎だけがその唯一の方法ではない。バッチにはバッチの利点が存在するのであるから、これを大型化かつ高速化すればすむという結論もあるだろう。この考えを進めるうえで障害となるのが機械的な構造の限度というものである。これまでのドラム型の撹拌装置は強度や設備効率の問題からせいぜい 240Kg 未満の容量しか扱えなかった。これを越える新しい焙煎機には新しい発想がある。

たとえば先に示した Rapido NOVA の撹拌装置はバケット・ホイールという。これなどは従来型を非常に強力にするもので 300Kg を越える量を完全に撹拌する能力がある。

また圧縮空気搬送技術の進歩から大量のコーヒー豆を流体的に扱うことが可能になり、焙煎熱風が撹拌の役目を果たすようにもなった。NEUHAUS NEOTEC の機械では円筒内部を円周に沿って豆が流れる。PROBAT の Type RZ は 遠心撹拌式 (centrifugal force mixing principle) といい、中央の熱風噴出と装置回転の力を用いて豆を還流させる。これらの装置でも 300Kg 以上を扱えるし、焙煎時間も最短 5 分に短縮される。理論的にはトン単位の容量のものも制作可能だ。

大型焙煎機の利点は容量の大きさだけではない。加熱効率からして格段の向上をもたらす理由がある。豆が発する輻射熱の利用である。

熱は高温に熱せられた装置との接触で伝播する。また強制あるいは自然対流する空気から伝わる。そしてそれら以上に重要で無視し得ないのが輻射による加熱だ。輻射熱は他の方法に比べようもなく豆の表面全体を均一かつ直接に加熱するものである。

輻射熱源は赤外線ヒーターのような特別なものもあるにはあるが、実は設備本体や豆そのものが発する部分がとても大きい。設備が大型化し容積が増大すればそのことだけで加熱における輻射の役割は増大する。だから大型焙煎機を使用した加工では商品としての安定度は高められる傾向があり歩留まりにも貢献する。

炭火焙煎機

70 年代日本で生まれ注目された炭火焙煎機は熱源に炭を用いる直火式または熱風式の改造焙煎機で、比較的に単純で小型である。

炭は燃料として非常に古いもので、社会が化石燃料を中心に利用するようになってずいぶん経過した今日になって再注目された素材だ。炭火は燃焼時に炭素励起をともない強烈な熱輻射を行う。またガスや電気では困難な非常な高熱を得ることが可能でもある。そのため肉や魚をおいしく焼ける燃料であるとされている。他の燃料よりも自然の産物という印象が強かったこともあるだろう。もっとも天然ガスだって天然素材なわけだが。

焙煎機の構造上、炭が発する遠赤外線はコーヒー豆には届かない。実のところ加熱方式は炭以外の熱源を使用した場合と同じなのである。むしろ燃焼を管理しにくい点で加工条件が不安定となりやすく商品の質は落ちるものだ。しかし宣伝の口上はともかくとして炭火焙煎機が狙ったのは炭の持つ特殊燃料の利点ではなく高級感だった。炭を使えば扱いは難しくて燃費が高い。品質が向上するわけでもない。しかしそんなことは承知の上で高く売れる高級な商品イメージを生み出す装置としてはじめから開発されたものだ。

炭焼きを称する焙煎豆は一様に深い焙煎度で作られているが、けっして普通に焙煎出来ないことはない。炭のイメージを強くするためには炭のように黒くすることが妥当な選択なのだろう。

ところで、これまでに見た小型焙煎機のうちで非常によく出来ていると感心したのが、日野さんという方の作った炭火焙煎機。

炭しか使える熱源がない環境にいたから炭を使わざるを得なかったらしいが、そのための工夫が好結果につながった。炭だからうまいのではなくて、炭を使うためにした工夫がすばらしかった。

この焙煎機、高温の炭をたくさん室内で使うもんだから、耐熱をしっかりしないと命が危険にさらされた。だから四方を耐熱レンガでびしっと固めたんですね。ご存知のように耐熱レンガは丈夫なだけでなく、熱伝導が小さい。熱を囲い込んで逃がさないから安全確保にうってつけなのです。

熱伝導が低い特性を買われて採用されたレンガのほうは、吸収しきれない熱を伝播して逃がせないものだから、がんがん輻射して逃がそうとする。そんなわけで、不安定な熱源である炭火の熱は閉じ込められて、豆はほとんど輻射熱だけでしっかり焼かれることになったのです。これぞ怪我の功名。炭火の成果。

インピンジメント

これがさらに進化したものがインピンジメントシステム (Inpingement system) であり、コーヒーに利用したものが STARBUCKS の焙煎機として名を知られた Jet Roaster である。

空気中の物体とその周囲の温度の変化は一方が熱を奪われ他方が熱を得るなどというように単純に分けて考えられるものではない。物体の温度変化が対流に影響し、さらに物体の熱分布に影響するような複雑な全体をひとつの系として捉えねばならないものである。現象としてはまるで物体が薄い空気の断熱膜をまとっているかのように振る舞う。実際にそのような膜が存在するのではなく、それを仮定的に存在するものとして扱えば理論と実際がよりよく整合するということだ。新技術はこの断熱膜を高温高圧の空気で吹き飛ばし、対象物を直接に加熱するというものだ。

コーヒー焙煎用の設備では振動板による搬送を採用している。この装置を用いた焙煎では豆の可溶成分保存と組織膨張の効果はこれまでになく大きい。だからこれは高収率 (hi yield, super yield) 焙煎であるともいう。焙煎時間も最短 3分という驚異的効率を誇るものである。

これに匹敵する高効率の方法としてはスチームを用いる方法があるが、まだコーヒー焙煎に関しては実用化していない。(調理用のスチコンみたいなものなら作れるているが、連続焙煎と組み合わせてパフォーマンスを上げるのはなかなか難しい。)

直火式焙煎機と熱風式焙煎機

コーヒーのアロマが加熱で生まれるには 200 度の温度が必要なようだ。これは経験的なものだから別の数字を挙げる方もあるかも知れない。下限ぎりぎりの浅煎りの焙煎を行うときあまりに均質な加工を実現してしまうと、ロット全体がこの線に届かずにアロマ不足となることがある。これは熱風で焙煎する場合に顕著であり、直火の機械で加工するとこれがあまり問題にならなくなる。焙煎が不均質でロット内での焙煎度分布に広がりがあるため、ぎりぎりの温度しか達成していなくても部分的にクリアしているようなことになるためだ。

反対に 230 度以上の高温では焼け焦げたような強烈な苦味が発生する。直火の焙煎機で深煎りをやると注意深いコントロールをしてやらないと、部分的にこの温度に突入してしまう。熱風で焙煎するとこうした管理が非常に容易であるので、かなりの温度まで豆を暴れさせずに持っていける。

通常の焙煎においてもこうした点が興味ある結果を見せてくれる。むかしから直火の焙煎機で加工したほうが豆の味に深みがある、奥行きがあると言われている。それはようするに炒りムラがあるということの結果なのだ。焙煎度の微妙にことなる豆をブレンドするのと同じ結果が普通の加工工程で生まれてくることがある。それが思わぬ新鮮味や香ばしさとしてあらわれることがある。

品質があまりに不均質な加工品を商品と呼ぶのにぼくは強い抵抗感がある。そのような製品を生み出す直火の焙煎機をぼくは決して認めないし歴史の遺物であると見做している。しかし逆に熱風であっさり焼いてしまうと味気ない、直火できちんと焼き上げたコーヒーがすばらしいと賛美する意見も理解することができる。

ドトールが直火式の大型焙煎機という前代未聞の装置を設置した当時、これはとんでもない愚だと思われた。実際それから何年かはとんでもなく不味いコーヒーに当たることが多かった。非常においしいコーヒーに当たることもあった。メーカーはそのようなばらつきを許容すべきでないから、品質管理の能力すら疑った。最近では機械の運転データが十分に揃ってきたのか、だんだんと均質化されているような印象がある。それでもたまに欠陥品を飲まされるから安心できない。

粉砕

焙煎されたコーヒーの抽出のために粉砕工程がある。その目的は焙煎豆の表面積を増大させることにより、抽出効率を高めることである。しかし抽出工程はただやみくもにコーヒー成分を引きだせば良いわけではもちろんなく、良好な成分はより多く取りだされ、そうでない成分はなるべく豆組織内に保存されることが望ましい。また飲用に適した濃度というものもある。それぞれの抽出方法 (ドリップ、サイフォン、エスプレッソなど) にはそのために工夫された器具があり、また器具に適した粉の使用を前提している。つまり粉砕は抽出器具を前にして、道具によって要求されるようなコーヒー粉を作り出す工程である。

粉砕装置 (mill, grinder) に求められる性能はまず均一なコーヒー抽出のために均一なコーヒー粉を得ることである。次に熱と微粉の発生が極少であること。熱はおもに回転する歯と豆の衝突により発生するものだが、高速に回転するミルでは衝突時の表面温度は瞬間的に鉄の融点を越えることもあるほど。またこのとき同時に微細な豆の破片がこぼれ落ちるのだ。高熱にさらされることに由来するコーヒー豆の品質への影響は、劣化進行の促進および粉砕後の劣化進行速度の増加ということになる。影響の大部分は後者のものだから粉砕後に時間をあまり経ずに抽出が行われるときにはあまり神経質になることはない。つまり挽き立てを供するのであれば熱は無視してもかまわない。挽いて時間経過することが見込まれるのなら、これはとても重要な性能の要素と� ��る。微粉の存在は即座に過剰抽出として味の破壊につながってくるだろうから少ないに越したことはない。

熱発生の抑制のためには豆を叩くよりもこすること、こするよりも切ること、切るよりも割ることが望ましい力のかけかただ。そのために各装置のメーカーの試行錯誤は複雑な歯の形状をさまざまに生み出している。そしてさらに積極的な熱発生の抑制策として歯の空冷、水冷による冷却機能が実装されている製品も存在している。微粉の発生を防げないこととして、その除去装置を内蔵またはオプションとする装置もある。

グラインド歯 (grain mill) はメッシュがなかなか揃わない。反面、摩耗しても極端に性能劣化することがない。カッティング歯 (burr grinder) は相対的な熱発生が少ないこと、メッシュを揃えやすいことが特徴であるが、安価な機械では加工精度が低いためその利点は得られない。そして微粉発生は多くなる傾向にあり、摩耗により急激な性能劣化が引き起こされることがある。いずれも機械である以上は適切なメンテナンスを要求するものであり、正しく使うことが品質安定の必須条件となる。

手廻しミル

これは仕組みとしてはもっともプリミティブな装置であって大部分はすり潰し (グラインド) 機構を採っている。新しい製品ではカッティング歯のものもあり豆を切り刻む機構になっているが、このレベルのミルではその結果は大差ない。歯の材質は鉄やアルミ、亜鉛などの合金でありダイキャスト成型されている。単純で壊れにくい反面、粒度は揃わない。最大の特徴は回転速度がきわめて遅く、熱を持たず歯の摩耗も少ないという点だ。最新の製品にはセラミック歯のものもある。これも特徴は従来のものと変わらない。ただし粒度はすこしはましな程度に揃うし摩滅もさらに少ないようだ。とにかく価格の安いことが利点であって、家庭用に使うにはこのタイプで十分と思う。中細 〜 粗挽きに使える。

プロペラ式簡易電動ミル

電動のものとしてはいちばん単純な形態。鉢の中に豆を入れ、そこで金属板が高速回転するだけの機構。粒子の細かさは豆の量と回転時間だけで調整する。大きな熱と大量の微粉を発生する。モーター以外に壊れる部分がなく場所を取らないという利点はある。極細挽きにも挽けることからエスプレッソミルの代用となることは評価できる。極細〜 粗挽きに使える。

※ 小型のミキサー、フードプロセッサーとして使うことも可能なので持っていて損はない。私もペッパー類、バニラの粉砕に使用することがある。エスプレッソ用に使う場合は粒子が細かすぎることになりやすいので要注意。

卓上電動ミル

業務用とされるミルで本体がミシンのような腕を出した外観あるいはボックス形をしている。設置に安定感があり使い勝手も良い。歯は円盤状 (disc) で対になっているタイプが大半。旧式で安価なタイプはダイキャスト成型のグラインド歯だが、最近のものはほとんどすべてカッティング式となっている。これは超高硬度の歯の材料の削り出し加工技術が普及したことによる。古いものでもヨーロッパ製の高級機はカット歯である。セラミックなど新素材の採用も見られる。加工精度や耐久性は千差万別なので機種選定には用途を考慮したい。細 〜 粗挽きに使える。機種によっては極細や極粗にも対応するものがある。

エスプレッソ専用ミル

エスプレッソマシンでの抽出に必要な均一で極細挽きのコーヒー粉を得るための専用ミル。小型で高精度のカッティングミル。粉のストック、一定量の粉の取り出し、粉の押し硬め (タンピング) のための装置 (プッシャー) など周辺機能を備える機種も多い。全自動エスプレッソマシンに内蔵される粉砕装置は同様のものである。極細挽きにしか使用できない。

コーヒー用グラニュレーター

グラニュレーターとは工業用粉砕装置の総称。加工対象により最適とされる装置の仕組みと機能は変わる。砂糖、プラスチック、岩石の加工用グラニュレーターというのもあって、どれもまるで違った機械のことを指している。コーヒー用グラニュレーターといえば棒状の歯が対になった装置。歯 (ロールバーカッター) は網またはスクリュー状で互いに逆回転する。その隙に投入された豆がこのカッターで挽き割られる仕組み。歯は通常数対が内蔵される。歯数が少数の機種にはコンパクトなボックス型もあるが、たいていは大型設備である。粉砕熱はほとんど発生しない。メッシュはきわめて均一。歯の耐久力も高い。悪い点が見出せないのだが、あえて欠点を挙げるとすれば、この種類の装置はとても高価なことである。あらゆる粒度の均一なコーヒー粉を得られる。

抽出方法

ターキッシュ Turkish
抽出とはコーヒー成分を取り出して飲めるようにする工程である。コーヒーハウスの生まれたオスマントルコ時代にはまさに煮出して飲むのが普通であったし、現在でも同帝国の影響下にあったアラビア、東欧、北アフリカ全域で習慣や古い風習として残っている。深く焙煎したコーヒーを乳鉢で細かく突き砕き、そのまま鍋で煮出す。砂糖を加えて何度か沸騰させる。粉は濃し取らず上澄みをカップに注ぐ。地域によっては塩、クローブ、カルダモン、ミルクを加えることもある。およそ抽出をコントロールするという発想以前のプリミティブな手法であるのでコツや基本などは存在しないものだ。専用の抽出器具としてイブリックという柄付きの小鍋がある。特徴ある濃厚な液体を得られる。
ボイル boil; boiling
大鍋に湯と粉を入れて馴染ませて、一定時間放置した後に布製フィルターで濾す。特別な道具が不要で大量抽出にも向くので、古い方法でありながら現在でも多用されている。工業原料コーヒーの抽出工程も似たようなやり方が多い。湯温と粉の量と浸析時間を定めてマニュアル作業とすれば、それほどはまずいコーヒーにならない。品質を保つには落とした後で急冷するのが良い。
ドリップ drip
18 世紀にフランスで発明されたと思われる。初期のドリップは金属製の容器に穴を開けただけのバスケットフィルターを用いた。バスケットには一本の脚が取り付けられ、専用器具やポットの中で固定された。それに目からこぼれない程度の粗挽きの粉を詰めて上から注湯するのが基本の使用法。ベトナム式と呼ばれることもあるこの器具も元はヨーロッパの普及品であるのだ。パーコレーターのバスケットや直火型のエスプレッソ器具のバスケットと構造上の類似があるのは偶然ではない。どれもこれもルーツは同じである。啓蒙主義時代のさまざまな技術革新の中ではコーヒー抽出も多様なバリエーションを生み出していたのだ。ちなみに美食家ブリア・サヴァラン (1755〜1826) が 1825 年に書いた文章では、あらゆる抽出方法を試したうちでもっとも良好だったのがドリップであったという。この時代に現在のコーヒー抽出の技術の基礎が築かれたのは間違いがないだろう。フランネル生地のフィルターもよく使われたらしい。
ペーパードリップは 1908 年のメリタ (Melitta) 夫人の発明に由来する。簡便な取り扱いから世界中に輸出されるようになった。
ドリップの方法ではコーヒー粉の粒度、湯温、注湯のタイミングを変化させることで抽出を人的に管理することができる。
パーコレーター percolator
19 世紀初期にフランスで発明された器具。循環する沸騰水を粉の層に通すだけの単純な装置。携帯性の良さから今日でもアウトドア用途に人気がある。
マチネッタ macchinetta
19 世紀初期にフランスで発明。上下一対の管にコーヒー粉と湯をそれぞれ収め、反転させることにより攪拌、濾過を行う。
サイフォン siphon; vacuum pot
19 世紀初期にフランスで発明。密閉されたフラスコを加熱することで沸騰水をコーヒー粉の入った器に送る。消火すれば気圧差でコーヒー液が戻る仕組み。高温に保たれたコーヒーが密閉容器内を移動する仕組みなので香りがよく保たれる。
エスプレッソ espresso
原型は 19 世紀初期にフランスで発明。微細な粉を詰めたバスケットフィルター内を高圧の蒸気を通過させて短時間の抽出を行う装置。直接火にかけるストーブトップ型が本来の姿。ボイラーを備えたカウンター据え付け型の開発と生産は 20 世紀の初めのイタリアにおいてである。また戦後にはコンプレッサーを内蔵することでボイラーを小さくした装置が生まれた。近年は自動化と多機能化が進んで大きな市場を形成している。ヨーロッパの全体と旧植民地に普及している。抽出条件が特殊であり抽出される成分もまた選択的であるので、他の器具とは一線を画す。しかし方法自体はドリップの延長にある。

もともとコーヒーは煮出すか浸すかするものだった。これがだんだんとドリップに置き変わるのが 18 世紀。パーコレーターやサイフォンやエスプレッソの原型は 19 世紀、あらゆる技術の爆発的進化の時代にあれこれ工夫されて生まれた。20 世紀にペーパードリップが開発されたように、これらの器具は時代とともに改良が重ねられ、現代でもまだその子孫が生きている。あるものは盛んであるし、あるものはひっそりと残されている。すでに絶滅した知られざる器具類もその痕跡をどこかにとどめているかも知れない。

イタリアはバールとエスプレッソの国と思われている。それは正しいのだが、そうなったのはつい最近のことだ。もともとはフランスやその他のヨーロッパ諸国と同様にカフェの文化圏だった。カフェのコーヒーはドリップかボイルが相場だ。状況が変化したのは 20 世紀初頭。ボイラーを内蔵したカウンタートップ型のエスプレッソマシンが発明されてからのことだった。何杯でもその場で抽出できるこの画期的マシンはその能力にふさわしいバールという業態を作り出した。バールが街にあふれ、エスプレッソに親しんだ市民が今度は旧式なストーブにのせる器具を思い出して家庭内に持ち込むようになった。こうしてイタリアは一夜にしてエスプレッソの国になってしまったというわけだ。エスプレッソコーヒーを作る機械がエスプレッソマシンなのではなく、エスプレッソマシンがエスプレッソコーヒーを作るのが真実。これを取り違えてしまうことを歴史的経緯の忘却とかパラダイムの転換という。

2012年4月14日土曜日

JICA-RI フォーカス: 【JICA-RIフォーカス】 第18号


ケニア農村部における天候リスク対応策の実証研究──研究員が語るインデックス型保険と貧困削減の可能性

JICA研究所は、2011年度の新規研究事業の一つとして「ケニア農村部における天候リスク対応策の実証研究」をスタートさせました。今回の実証研究では、インデックス型保険として注目される「天候保険」と、その貧困削減効果などが焦点となっています。研究代表者の──宮崎卓研究員/エキスパート(経済政策)に、インデックス型保険の特徴と貧困削減に果たす可能性、今回の実証研究アプローチに関する考えなどを聞きました。

「認識の限界」と「動機の限界」

宮崎研究員は「制度分析」という領域に対して、一貫的に関心を持たれています。その背景についてお聞かせください。

これまでの開発事業において、必ずしも当初の計画通りに実施され、効果を発現することができなかった事例がいくつか見られました。その原因は何かを考えていくと、開発事業に携わる人々の間で、得られるメリットというものに対する"認識のズレ"があるのではないか、つまりわれわれドナー側が考えている目的と、受益者の方々が考えているメリットの間にズレが生じているのではないか、と思ったわけです。

経済学では他の学問分野とも連携しつつ経済行動の「限定合理性」を探求してきています。合理性の限界については研究者間の共通理解は必ずしも得られていませんが、2つのタイプに分けて扱われることがあります。一つは「認知の限界」で、開発援助の文脈で例えるならば、「皆さんの生活を改善しますよ」とドナーがさまざまな事業を行っても、対象となる受益住民の方々は何がどう良くなるのか、そのあたりの仕組み・論理がうまく理解できない場合もあるかも知れません。こうした場合、ワークショップやトレーニングなどを実施することで理解を促すことができます。もう一つは「動機の限界」です。これは供与された設備やサービスなどの効用は分かっていても、あえて買おうとか使おうという気にならないものがある。途 上国の受益者が本当に望んでいることは何なのか、それを把握するためにはどうすればよいか、という点を掘り下げた形で研究できないかということが、私の大きな研究テーマとして横たわっており、制度分析というアプローチは、このようなテーマに対し有効な切り口を提供してくれる、と理解しています。

【新春特別号】 2011年の天候と経済への影響を占う。 ? 2週間天気予報


皆様、あけましておめでとうございます。
本年も変わらぬご愛読のほど、宜しくお願い申し上げます。

さて、毎年異常気象が頻発しているような気がします。
異常な状況が多くて、何が正常か
分からなくなってきてしまっている感じもします。
これこそ、地球温暖化などの影響と考えられています。
つまり高温/低温、多雨/少雨、日照り/日照不足など、
気象変動の振れ幅が非常に大きくなっていることで、
このような極端な気象現象が起こりやすくなっているのです。

昨年はご存知のように、記録的な猛暑でした。
一方で、3~4月は気温の低い状態が続き、
東京などでは4/17に観測史上最遅タイ記録の雪を観測しました。

2012年4月12日木曜日

東京工業大学 大学院生命理工学研究科 生命理工学部|大学院・学部案内|


情報・形態形成学講座

形態形成学分野

岩﨑研究室

STAFF

岩﨑 博史 教授

研究内容紹介

相同組換えの機構は、ゲノムに多様性を与えるだけでなく、DNA修復やゲノムの安定維持に重要な働きをしています。さらに、DNA損傷などで複製が停止した際、複製を再び開始させる反応にも、積極的に働いています。私たちの研究室では、このような様々な相同組み換え(修復)の機能やその分子制御メカニズムを明らかにしようとしています。今、私たちが特に注目して解析している代表的なテーマは以下の通りです。

2012年4月11日水曜日

人間の脳細胞は1度壊れると再生しないと言う人と、再生するという人がいます。実... - Yahoo!知恵袋


解決済みの質問

ID非公開さん

人間の脳細胞は1度壊れると再生しないと言う人と、再生するという人がいます。
実際はどうなんでしょう?
ご意見お願いします。

2012年4月10日火曜日

おなかのなかの赤ちゃんは、今…:babycom子ども環境問題



一口に子どもの発達といっても、受精から成人になるまでの期間の全体を指すわけですから、それらをすべて克明に追っていくことは大変です。そこには数え切れないほど多くの生化学的なあるいは形態的な変化のプロセスが含まれていて、それらがうまく統合し調節されてはじめて、ヒトは健康な発達をとげることになります。ある程度安定した発達段階に入った大人と比べると、子どもには外的な影響を非常に受けやすい時期がいくつも存在するということがあり、それを「子どもに特異的な感受性」とか「脆弱性」という言葉で表現します。

大人では影響をもたらさない環境中の暴露因子が、子どもの発達段階のどこかで悪い影響をもたらすことがある・・・いったいそれはどの段階であり、どんな因子をどれくらい暴露� ��ることなのか、を探っていく必要があります。そのためにはまず、両親の身体の中で精子や卵子ができる段階から、受精、妊娠、出産、そして新生児や乳児や幼児、さらに学童期から二次的性徴を経て身体と脳が成人の段階に達するまでといった、人体の発生・発達の各段階の主だった特徴を、環境との関わりを念頭におきながら整理してみることが大切です。

気をつけなければならないのは、各時期で様々な因子に対する感受性や脆弱性が異なること、そしてその影響はすぐに現れるものもあれば、大人になってからとか、本人には現れないで次の世代に現れたりすることがある、という点です。

生殖細胞である卵子と精子はそれぞれ、母親の卵巣と父親の精巣で作られますが、ここには子どもが両親から受け継ぐ遺伝情報(DNA)が含まれています。卵子の中のDNAと精子の中のDNAのユニークな組み合わせによって、世界で唯一その子ども自身しか持たない固有の遺伝情報が与えられるのです。もしこの生殖細胞が環境因子によってなんらかのダメージを受けるとすれば、それは親の側の生殖の障害として現れることもありますし(たとえば不妊)、子孫の方の健康の障害として現れることもあります。

2012年4月8日日曜日

天然酵母パン教室に通いたい | 教えて!goo プラス - 教えて!goo


天然酵母パン教室に通いたい

  • 投稿日時:
  • 2010.07.28
  • 回答件数:
  • 1件

子どもが産まれてからオーガニックに興味をもち、最近は特に天然酵母のパンづくりを学びたいと思っています。イーストでのパン作りは経験があります。

自己流ではなくて、きちんと教室に通いたいのですが、天然酵母は種おこしにも10時間以上かかると聞きました。天然酵母をつかった教室では、どのようにレッスンが進められるのでしょうか。

また、基本的なことで恐れ入りますが、天然酵母とイーストのパンで作り方の違いや特長も教えてください。よろしくお願いいたします。

※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、All About ProFile が編集して掲載しています。

2012年4月7日土曜日

ココが知りたい温暖化|地球環境研究センター


海洋酸性化と酸性度(pH)

酸性度の指標であるpHは、化学の世界で使うのに便利なように定めた尺度で、水素イオン(H+)濃度が高まり酸性度が上がると小さい値、酸性度が下がると大きい値になります。純粋な水のpHである7を「中性」と定めましたから、簡単にいってしまえば、pH7以下が「酸性」、pH7以上が「アルカリ性」です。二酸化炭素(CO2)は水に溶けると酸としての性質を示します。川・湖・海の水のような天然水には、大気に見合った濃度の二酸化炭素が溶けています。海水では、少し過剰な「アルカリ」を「酸」である二酸化炭素が中和して、現在はpH8.1程度の状態にあります。この状態では、海水に溶けた二酸化炭素からは、炭酸水素イオン(HCO3-)や炭酸イオン(CO32-)のようなイオンが生じ、その比率は[HCO3-]>[CO32-]>[ガスとして溶けているCO2](約100:10:1)になっています。二酸化炭素を含まない水では酸とアルカリのバランスがわずかに崩れるだけで大きなpH変化が起きますが、二酸化炭素を含んだ水では酸(H+)を中和する炭酸水素イオン(HCO3-)や炭酸イオン(CO32-)の働きで、pHが中性付近で安定しています。この働きがあるので、海で進化してきた多くの水生生物はpH中性付近の環境に適応した生理を持ち、極端なpH環境では限られた生物しか生きられません。

2012年4月5日木曜日

RFC3439 あるインターネット体系ガイドラインと哲学


RFC3439 あるインターネット体系ガイドラインと哲学

この文書はRFC3439の日本語訳(和訳)です。 この文書の翻訳内容の正確さは保障できないため、 正確な知識や情報を求める方は原文を参照してください。 翻訳者はこの文書によって読者が被り得る如何なる損害の責任をも負いません。 この翻訳内容に誤りがある場合、訂正版の公開や、 誤りの指摘は適切です。 この文書の配布は元のRFC同様に無制限です。

2012年4月3日火曜日

Japan-Lifeissues.net: バイオエシックス コラム


ヒト胚性幹細胞研究(hescr)の最新情報

Kischer, C. Ward C. ウォード・キッシャー
胚は、受精から8週間目の終わりに適用される用語である。この期間に幹細胞が発生するのかどうかは誰にもわからない。これらは幹細胞でないと考えるのが妥当である。胎児という用語は、9週目の始めから妊娠期の終わりまでの発達に適用される。この期間に、一部の幹細胞が発生することは間違いない。ただし、それがいつどこで起こるかを証明する研究は行なわれていない。

ヒト発生学の堕落

Kischer, C. Ward C. ウォード・キッシャー
中絶、パーシャル・バース・アボーション、体外受精、ヒト胎児研究、ヒト胚研究、クローン作成および幹細胞研究はすべて、ヒト発生学における重要な問題である。ところが、1973年以降最高裁判所が扱った事例およびこうした問題に関する議会聴聞会のいずれにおいても、証人としてヒト発生学研究家は招集されず、ヒト発生学が参考にされることはなかった。

プランBの問題

Kischer, C. Ward C. ウォード・キッシャー
プランBは合成ホルモンで、レボノルゲストレルと呼ばれるプロゲスチンである。避妊用ピルとしては高い濃度で使用され、これにより、排卵、受精、着床が妨げられることがある。

幹細胞研究

Kischer, C. Ward C. ウォード・キッシャー
「幹細胞」という言葉が、2種類の生物学的「可能性のある」状態の定義に使用されていることは確かである。しかし、その事実を気にとめる者はほとんどいない。

前胚というものは存在しない

Kischer, C. Ward C. ウォード・キッシャー
Howard W. Jones, Jr., M.Dは、「胚とは何か?」と題した論説をFertility and Sterility〔2002.77:658-659〕に発表した。それは、ヒト発生学という科学に対する冒涜である Jonesは、発生学という科学の言語を極めて奇妙で複雑な意味合いに操作し、解釈している。Jonesは、バージニア州ノーホークにJones Institute for Reproductive Medicineを設立した人物である。彼らは今、「幹細胞」を獲得するために、治療目的でのヒト胚のクローン作成を支持している。Jonesは、ヒト発生学の1つの理論を用いて自分の主張をバックアップしているのではない。これには、30年前から起こっているヒト発生学の崩壊が関係している。

誰それって誰のこと?

Irving, Dianne アーヴィング・ダイアンヌ
IVF夫婦は「すでに」親であるのだから、彼らには「すでに」二人の子どもを危害から守る道徳的、法律的義務があるのである。つまり、彼らには、どんなに魅力的な方策に聞こえようとも、検査の結果子どもを廃棄したり、立派な兄弟姉妹を産ませるために何人かを中絶したり、いかなる理由にせよ破壊的な実験のために凍らせたり寄付したりするようなことがあってはならないのである。よい結果を期待して悪を働いてはならない。

幹細胞研究

Abboud, Amin アブード・アミン
普通の人は、幹細胞に関する議論で当惑してしまう。胚盤胞、桑実胚、ミトコンドリア、細胞質など、高校の生物でもきちんと習ったことのないような単語が多数登場するからだ。しかし、生物学者でなくても、世界中の新聞を賑わせている幹細胞を巡る倫理的論争の重要性を理解することはできる。

クローニング:カトリックの道徳的評価

Auer, Terese アワー・テレス
この論争において何が争点になっているのかということと、カトリック教会がこの問題をどう見ているかを理解するために、まずクローニングに用いられる手段を理解しなければなりません。

あらためて問う、胎児は人間か

Itonaga, Shinnichi イトナガ ・ シンイチ
さる2月、この欄で「オバマ大統領、妊娠中絶を容認」と題した記事を公開したが、これに対していくつかのご意見をいただいた。人工中絶を選択する女性に対する同情と同時に、厳しい倫理を押し付けて自分は何もしないとして教会を非難する言辞が中心であったように思う。人工妊娠中絶についてこれを容認する意見があることはわたしも助ェ承知しており、あえて反論するつもりはないが、もう少し教会の立場を説明しておきたいと思う。

胎児は人間です

Ishii, Yasuto イシイ・ヤスト
中絶をやめさせるには、胎児が人間であるということを、どうしても納得させる必要があります。他のこと、たとえば「かわいそう」とか「その後ずっと罪悪感になやまされますよ」など、いろいろ言ったところで、それは実行後に生じるものであって、実行前のものにはどうも説得力がないと、いつも感じています。そこで誰かそういうことを力強く証明してくれないものかと、いつもまっているのですが、なかなか実現しません。

2012年4月1日日曜日

7 ストレスマネジメントのためのヒント | バートカイロプラクティック


さまざまな種類があります。 ストレス 個々の定期的な拠点ににさらされていること. それは関係のストレスかもしれない, 健康不安, 学校ストレス, 金融ストレスや仕事のストレス. ストレスはまた、上記のいくつかの原因の組み合わせにすることができます. 多くの人々が日常のストレスや期待に対処することはほとんど不可能見つける. 助けのための多くの叫び.

それは、ストレスで正しい方法を扱うことは非常に重要です。, それ以外の場合は、さらに不安や抑うつを引き起こす可能性があります. 誰もが積極的にストレスや不安に対処するために役立つストレスリリーフのテクニックを学ぶ必要があります.

どのようにして効果的にストレスに対処することができる?

現在のページ 7 すぐに使用できるストレスリリーフ技術. この情報は役に立ちましたかし、必要に応じてこれらのテクニックを適用願っています.